30年にわたり、子供たちや高齢者向けに絵画教室を開催しています。

秋永アートの理念

フレネの美術教育

投稿日2021

生活の表現

フレネの教育法を実践している学校を見た人はその大胆で華麗な絵や力づよく豊かな色彩、のびやかな線や形、幻想的世界の表現に感嘆させられる。一体どうしてこのような絵が描けるのか?どのような考え方で、子どもの創造的活動が指導されているのか。質問を投げかけると、先生は「何も教えていませんよ。子どもが自由に描き、描くプロセスでいろいろ発見したし、アイデアがひらめいたり、して絵が構成されていきます。」といった答えが返ってきます。

一体子どもの絵はあそびなのか、それとも学習なのか、それ以上のものなのか?フレネは「自然な方法ーデッサンの習得」の研究のなかで次のようなことを言っています。絵(デッサン)とは何か?こどもはなぜ絵を描くのか?こどもは絵を描くことを教わるために描く、つまりモデルを正確に写す(コピーする)、あるいはたて横線で寸法をはかりながらクロキーを作ることを学ぶ。これにより観察力を深め、趣味や調和の感覚を発達させるのであると言うだろう。

一般に教科としての図工や美術についての考えはほぼこのこういうことになると思います。このこと自体が誤っているとか、益がないというのではありませんが、フレネが批判する点は、まず動議づけや狭く限定された功利的な目的ではこどもの絵のもつ心理的、教育的意味をとられることが出来ないということです。

子どもが学校外で描く自由な絵は、たとえ生の躍動がうまく表現されたものであっても、これを評価できず、「なぞ」として排除されてしまう傾向があります。

水墨画の精神世界

投稿日:2020

水墨画を西洋絵画と比べると、西洋絵画が豊富な色彩の世界であるのに対して、水墨画は墨一色の世界です。描き直しはできません。だが、筆の運び方の速さや勢い、強弱などを組み合わせることで、にじみ、ぽかし、明暗、濃淡など無限の表現が出来ます。水墨画を描く人の精神世界がストレートに表現されます。精神性や生命力が満ち溢れているかが問われます。

気持ちをひとつにし精神を統一しなければ水墨画はなかなか描けないともいわれています。

中国から日本に伝わり中国の水墨画と日本の水墨画の違いは何か、筆のタッチと線の表現の違いです。それと自然観の違いです。中国は自然の雄大さをたたえる精神です。一方日本は自然と人間が一体の精神ですから、自然が美しく親しみのあるように表現されています。四季とともに生きる日本人の美意識の表れです。それと日本の水墨画は余白を楽しみます。描き手は精神世界を他人に押し付けたりしません。余白をのこすことで見る人にたくさんのことをイメージさせます。

余白肌だの空間ではなく空であったり水であったり雪の山肌であったりします。余白に美こそ日本の美侘び、さびの世界です。